何を話そうか～オフライン対戦、向き合い
スマブラSPが世に放たれて、かれこれ半年が経つ。去年の12月7日以降、その月から決心して都内のオフ対戦会に顔を出し続け、5月にはオンラインのVIP入りを果たし、これからも末永く遊び、強くなれる余地がある凄い、楽しいゲームに今も呑まれている。
この回は「オフラインの対戦」について、簡単にまとめたい。ただオンラインとのゲームシステムや環境の違いを語るつもりはなく、オフラインならでは「人との関わり」について、今後どうやって付き合っていくか？自分なりにまとめ、整理しておきたい。
１．オフライン対戦の楽しさ、難しさ
対戦会にはプレイヤーがあふれ、持ち寄ったゲーム機と用意されたモニターの前に座れば、相手が横に座って準備が整う。その雰囲気に包まれながら思うところ、安心感、緊張感を並べていく。
【楽しいところ】
- 対戦する人が近くにいる
- イベントで協力し合える
- スマブラの友達ができる
- モチベーションが上がる
一番に、対戦相手が隣にいる安心感。一緒にゲームをプレイする実感が得られ、とにかく楽しい。対戦会ではタイマンだけでなく、チーム戦や団体戦など大勢の人と協力プレイができるところ、その輪の中で一気に繋がりを持つことができて、家に戻っても強い刺激となってスマブラのモチベーションが急加速する、イイとこ尽くめがいっぱい。
【難しいところ】
- 相手と話す内容を考える
- 連戦で実力の差に戸惑う
- 対戦中は声を掛けづらい
- モチベーションが下がる
プレイヤーによって、ガチ、エンジョイそれぞれに対戦会に参加する目的が違い、かつプレイ中は対戦と交流が同時に行われる緊張感。話を持ち出すタイミングや内容含めて凄く考える。連戦の場合は自分との実力の差を大いに感じてしまい、対戦台が一杯なら自分から声を掛ける必要があり、自信が無くなって逆にモチベがだだ下がることも。
２．対戦前、対戦中、対戦後の気持ち
スマブラの対戦会は、概ね大型大会のルールに則りながら、参加しているプレイヤーと自由に対戦したり、トーナメントで実力を試したり、サブイベントで別のルールで楽しんでみたり様々な行動がとれる。しかし、スマブラはカジュアルではあるが、ひとつの対戦格闘ゲーム。どうしても、勝ち負けが生まれる。ここでは、ガチンコなタイマン戦、1対1のルールを前提にした、対戦まわりの「気持ち」を適当に適当に考えてみる。
【対戦前】
初めて対戦する人なら、まっさらな状態で気軽にタイマンを申し込んでみる。SNSで繋がりがあるが、初対面の人なら親しみがあるので、少し安心しながら対戦できそう。常連、顔見知りで実力の差があっても、ほぼ同じならリベンジもしくは、なるだけ勝ち越してやろう。自信無いけど、有名人や猛者相手ならチャレンジャーとして一矢報いよう、1スト落としてやろう。道場破りできるかな……波乱が起こせるか……！不安のなかで、安心を言い聞かせながら臨むことが多い、対戦が始まる前の心積もり。
【対戦中】
よく当たるファイターなら、事前に持ってる良いイメージが通用するか。いや、相手が強かったら同じキャラでここまで動きが違うのかよ！逆にあまり対戦で当たらない、珍しいファイター使いならちょっと、対策してみようかな。えっ、こんな動きできるのかマジで！？今度、試しで使ってみるかー。えーと、とりあえず連戦で！あと、もう少しでとりあえず一旦、区切りでもいいですか？あっ、違うキャラも使用できるのか～この人すごい。対戦中、合間に反応をする、返しながら軽く話をしつつ心を保っていく。
【対戦後】
あー、楽しかった。いや、苦しかったよ……。とにかく、本当に対戦ありがとうございました！やはり、この癖よまれてたか～。苦手キャラだなーやっぱ。でも、対策に付き合ってくれて良いイメージが持てました！うん、デイジーかわいいでしょ！？マジで、分かり手多くて助かる～。初めての対戦で、前々から知っていましたが今回が初対戦で、兼ねがね相当な実力だと伺っていましたが……強いっすわ！完敗！！はぁ、今後やっていけるか不安だなー、と思いつつ、対戦やってて良かった安心感が最後は勝る。
つらつら並べて気持ちばかりが押し寄せてきたので、分かりにくさ多分で申し訳。とりあえず言語化、一般に通用する形で、かたちにならなくてもまとめに入ります。
- 初対戦なら気軽に、初対面なら気楽に、挑戦なら気を張りつつ、再戦なら頑張る
- 実力差がある、ほぼ同じなら負け越さない、実力者ならめげずに勝ちに近づける
- 対戦前後の礼儀を欠かさない。得られたものを大事に、今の実力のプラスにする
次は現状、自分が一番悩ましいと感じ、オフライン対戦の課題となるところです。
３．話すには何が必要？何を話そうか
強くなりたいと実力を上げるより、楽しみながらの要素がつよいスマブラSP。キャラの操作精度、コンボ練度や基本的なシステムまわりの対戦の知識、キャラ対策、大会シーンで勝ち抜く為の考え方、心理戦など、まだまだ強くなるためにかんがえながらゲームに割く時間が圧倒的に足りていない。しかしその自覚がありつつ、今もなお、楽しさ重視のプレイングをし続けているのは、ゲームを通じて人との関わりが面白いから。小さい頃からの生粋のゲーマーが、今となってこうも半年も同じゲームを続けているのは自分としてはほぼ、奇跡に近い。継続的に前、プレイしていたP5（ペルソナ5）も、半年には満たなかったはず。
流れを復帰させて、本題。オフラインの対戦会で、何を話すか問題。もちろん、スマブラの攻略一択！と答えたいところだが、実際は自分ではほぼ無理に近い。なぜなら、攻略をする為の、そもそものスマブラの知識が乏しいから。もちろん会話をするだけなら、世間話や他のゲームのプレイ歴や、それこそ歴代のスマブラの思い出なども聞いてみるのも良い。ただ自分は、発売から対戦会に参加を続けたところでそろそろ、この問題と自らの欲望に向き合っていこうと思う。
……スマブラの話がしたい！！！！！！
簡単そうにきこえて、実践しようとすると難しい。事実、スマブラ自体の話題とは違う、ゲームの取り組み方を相手に聞いてみて、いまいちな反応を頂いたこともあり正直、それからその手の話題振りはトラウマになっている。フリー対戦台を周ってみると、聞こえるのはほとんど、攻略に関する話題ばかりだったりする……。発生フレーム？メインキャラ以外の技？後隙？ガーキャン行動？崖奪い？……システムの知識は、まだ足りていないことは一旦置き、キャラ対策で自分のメインキャラ以外のキャラの技をすぐにイメージ出来ちまうとかこいつら天才か……？と関心する反面、その話題振りですら自分にされてしまうと知識が試されているようで、本当に無知にとっては「こわい」以外の何物でもない。
確かに、64・DXエンジョイ、SP復帰でまだガチ対戦な経験もようやく半年としては、スマブラに対する知識が不十分であることは承知。でもでも！うーん、困った。なんだか、その攻略の話題の輪に入らないと、界隈に居ながら疎外されていると感じてしまう。どうしよう。ちょっと、誰か助けて～～～……。
悩んでいても仕方がない。とりあえず、方針を決めよう。今までの記憶を思い返してみて、去る第1回のアマブラで大変お世話になった9Bさん（大先生）から、凄くありがたいリプライを頂いたことを思い出した。
「一度に全てやろうとしたり、覚えたりしようとするとパンクしちゃうと思いますんで、簡単にできそうだったり、楽しく練習できそうなところから試してみていってください」
現状の自分そのものを言い得てて、鳥肌が立った。確かにそう。地道な積み重ねが大事。簡単に、楽しくを試しながらやってみよう。ようやく、答えが出てきそうかな。
【対戦で話したい、聞いてみたいこと】
- メインキャラのデイジー（ピーチ）の強さと弱さを分かりやすく伝えたい
- 使用キャラ以外の技をイメージしながら、強い行動や弱点を聞いてみたい
- 対戦会に参加する目的、大会に臨むまでの練習やメンタル管理を聞きたい
- 手癖や攻め、守りの展開や行動について、自分からアドバイスを求めたい
【話題を持ち出すために、必要なこと】
- 知らないことが多い自分を認めて、経験者や実力者に教えてもらう謙虚な姿勢
- メインの使用キャラをまず理解して、少しずつ他のキャラも操作してみる経験
- 些細なことでも、対戦中や対戦後にちょっとしたネタを聞き出し会話する勇気
- もっとスマブラの界隈に自分から積極的に関わってより心を拡げる人間づくり
何やら結末が壮大になりましたが、悩みは晴れてきました。実際に直近の対戦会では、苦手なキャラ使いの方と対戦して、自分なりに思うところ、もしかしたら相手の強みはここじゃないか？と的を絞ってから、対戦後に聞いてみてやはり、この行動は難しいですよねーと共感を得ることができたので、少しずつ「対策」じみた「スマブラの話」の味が分かってきた気がします。
