アニメ感想の文章、一日提出の呪いとその因子

 ブログ更新、久し振りです。今回は、劇場版を含めたアニメを3作品、軽く紹介と共に感想を交えながら、語っていきたいと思います。無事に作品を観終えた折角の機会なので、自らの考え・気持ちをブログに残す形で整理していきます。

 

1.作品紹介

 7月下旬から本日、9月1日までに観た3作品のタイトルです。同時期に並行して観続け、Fateの劇場版は8月31日に、残りの2作品は9月1日に最終話を観届けました。視聴媒体は3作品ともNetflixで、Fate劇場版の最新作は立川シネマシティまで爆音上映を観に行きました。

 

 

2.作品感想

 1.BNA(ビー・エヌ・エー)

 <きっかけ・あらすじ

 制作会社「TRIGGER(トリガー)」の準新作アニメ。2020年4月に放送され、配信サイトは現在、Netflixのみ。トリガー作品は、今まで「キルラキル(KILL la KILL)」の視聴経験があり、印象としてはドンドン!パチパチ!ズゴーン!ババーン!随所に光って輝くキメとキレ!!話の筋は通すが、後の画がエキトーエモーいマジエモーい、な有様です。とにかく、展開を勢いでゴリ押すも見るものを飽きさせない力強い作品の類な集まりです。

 本作品の「BNA」は、そのトリガー作品に触れる切っ掛けを取り戻すキッカケとなった(?)とともに、自身の「ケモナー(訳:獣・動物が人のように振る舞う姿を愛でるのが好きなひとたち)」要素がめざめる(てしまった……)因りとなったので、そもそも今までアニメを見なかったことの「トリガー」」」」、になったのかも……しれませんねぇ!

 本編のあらすじは、主人公・みちるが突然、何らかの原因で獣化(タヌキ)してしまい、正体がバレない様に暮らしながら、ある日決心をして獣人の楽園と言われるアニマシティ(Anima-City)を目指し、そこでオオカミの獣人である士郎と出会う物語です。みちるが暮らしていた人間界では獣人が迫害の対象であり、存在が寛容とされているアニマシティは「獣人特区」と、政府が定めた場所である設定です。

 ネタバレ寸前のところまで紹介を広げても良いなら、主人公・みちるの友人・なずなの存在が物語のカギです。なずなは、みちるが人間界で学校に通っていた頃の友人であり、それはもう、仲睦まじい関係として描かれていました。しかし、なずなもある日突然、しかも!みちるの目の前で獣人となり、謎の組織に取り押さえられ連れ去られてしまいます。本編では、みちるの過去の回想としてそのシーンが描かれていますが、本編中でも、なずなが……?と、紹介はここまでで留めておきます。おきましょう!(続きはWe(ry!)

 

 <感想・おすすめポイント

 感想、ですが……おおかた!およそ、満足でした!だいたい、だいぶ!良い出来だっ、たのではナイデショウカ……!!

 冗談はさて置き、これぞトリガーと言わしめる作品で、間違いなかったです。寸分狂わず、違わずな勢いでノリは本編中で踏襲していましたが、キルラキル程の怒髪天超絶怒涛の神作品とまでは、なりませんでした……!

 ただ、これには理由があり、キルラキルが2クール(全25話)と長く、展開・ストーリーを話数で区切っていく(続きな気になるスタイル)特徴に対して、BNAは1クール(全12話)と短めで、1話完結の展開だったので、その分パンチが足りなかったことは否めません。

 しかし!ここで同会社作品の比較をしていても仕様がないので、BNAの魅力を語っていきますよ!

  • 1話完結の素晴らしさ
  • 人間と獣人の関係性の良さ
  • キャラクターが「立っている

 1話完結であることは、大筋のストーリーを展開しつつ、話毎のトピックスを消化させなければいけません。この、ストーリー・トピック進行のバランスが、実に素晴らしかったです。話毎のタイトルが「動物」にフォーカスしたもの(例:第4話「Dolphin Daydream」等)であり、物語も特定の獣人を取り巻くトピックを中心に組み立てることで、アニマシティに住む獣人の暮らし(ときには暴れっぷりw)が垣間見えましたし、作品自体の没入感を得ることが出来ました。獣人だけではなく、対立する人間との関係性も、絶対悪なのか和解する存在として受け取れるものか、と良い意味でテーマを考えさせられる構造になりました。なにより、キャラクターがハチャメチャに動き回る、作中の戦闘シーンの動きが非常に気持ち良く、頭空っぽにしていてもキャラクターの魅力が伝わっていく満足感を得ました。

 そんな、シーンやキャラの躍動感・爽快感と獣人好きなケモナーには……いや、その因子が無くとも本作品で必ず、魅力が埋め込まれると、信じてやみません!!…完ッ!!!

 

 2.Fate/stay night

 <きっかけ・あらすじ

 今まで、「オタクとして」気になり続けていたタイトルです。ビートまりお歌唱の「R!T!S!」でも、東方Projectの同人イベント、例大祭の『お隣は Fate/stay night』とタイマンはっていた、当時のビックタイトルだったことは重々、承知しておりました。しょうちでしたともうおおおお!!!……

 ツイッターのタイムラインでも、FGOFate/Grand Order、フェイトのスマホアプリゲーム)のスクショage(上げ)でトレンドは持ちきりでしたし、8月末は特に!劇場の最新作が封切りされるやいなや、各々「オタクくんたちが」映画の半券をおもむろにかざしながら自撮りバシャー、っとキめちまっている……のを見かねて、予てよりお慕いしておりました「Fateちゃん」としっかり、向き合うことに決めたのですボキもマスターとして馳せ参じた次第でごわすwww

 そんな、リリカルな魔法少女とは縁と程が遠い、魔術師(マスター)英霊(サーヴァント)が二人一組、時には複数人が一組だったり二組だったり、とまあ、契約を交わして、己が願いを叶えるとされる聖杯を巡って、戦いをドンパチ繰り返すストーリーになっております(以上、正義の味方になれなかった感想)。

 視聴順ですが、シリーズとルート数多の選択の幅と余地の長さから、何から創めようか……彷徨っていたところで、検索にて伺った「時系列順」が堅い、との指摘があったので、順番に従って(時には歯向かい……)以下の作品を観ました。

 本当は、Unlimited Blade WorksUBW)視聴後に、劇場まで足を運ぶつもりでしたが、原点のstay night無印も気になってしまったので、作業の片手間もといお供に、ながらほぼ一気観を慣行・完遂しました。。後で気が付きましたが、Fate/Grand Orderだったり、イリヤタソ~が活躍するプラズマイリヤ?だったり、これ以外のルートに該当しない「Fateシリーズ」は、外伝であったり色々だったりするので沼があつく、深くなりそうだこれ以上は!ボクはココにイテハイケナイ……ボクは、アイマス活動がイソガシイのん。。!(IDOLM@STER、アイドルマスターはまたの「記」があれば……脱線ひつれい~)

 

 <感想・おすすめポイント

  主題歌、挿入歌目的で一緒に、該当の映像を見ながらクオリティの確かさを感じながら、本編を見通したその先の景色は、如何なもので在ろうか……と密かに期待していました。

 

 結論。「よくわからないなにか」が、全身を駆け巡った達成感がある……!

 

ん。ん?……んんーっ!?!?!!

 

 まあまあ、順を追って活躍および、解説・解釈てきますよー。これ以上の敵は相手するな、貴様は……先を行け……!

 

  • 同じシーンを別のルート(視点)で何度も、追体験できるし甲斐がある
  • キャラクターの想いがしっかりしていてしたたか、加えて皆それぞれ強い
  • 戦闘シーンの対峙、映像の「止め払い」の空間美、思い切った残酷な描写

 Fate/Zeroは、stay nightの主人公達の前日譚、一世代前の戦いとして描かれていますが、stay nightを冠する3つのアニメシリーズでは、主人公(?)の衛宮士郎が敵であるランサーに一度倒されるシーンなどは共通して、同じルートとして描かれています。

 その同じシーンを別作品を通して何度も観ることが出来る……やったね!と実に再放送な意ではなくて、作品毎に「描かれないシーンもある」ところが驚きでした。劇場版のHeaven's Feelでは、先程の士郎がころされるシーンや後にセイバーと契約するシーンが同じ場面であってもダイジェストで紹介されていますし、そもそもルートの違いによって聖杯戦争でたたかうメンバー、その組み合わせが違ったりします。そこで、その作品しかない魅力を見つけることが出来ます。

 特に、心に触れたシーンとして、UBWの挿入歌「LAST STARDUST」(歌:Aimer)の一連の流れが、いたく凄まじかったです。士郎が過去を乗り越えようと、回想しながら目の前で対峙する(生き写しの)アーチャーに抗いを、自分に戦いを、決断・決意を下したシーンは、曲の繊細さと共に凄惨で勇敢な物語の内容と併せて、心を打たれました。

 その他に、常に戦場の前線に居るサーヴァント、共に戦うマスターとの共闘の関係性も目を見張りますが、登場人物それぞれに掲げる想いが強かで強い、ところが非常に魅力です。士郎を取り巻く、凛・イリヤ・桜の存在が時にイチャイチャキャハハウフフなラブシーンやR-12まで発展した扇情的な描写もありますが、私はどうやら、普段は全て目を覆い隠している魔眼遣いの「ライダー」お姉さんがどうやら……型に嵌ったようですねぇ!(お沼ァ!)

 映像に関しては、戦闘シーンで常に緊張感がある時間の経過、振った剣先が味方の網膜の目前まで触れる所まで「止めたり」、敵の武器が手元を離れて彼方に突き刺さる結果まで「払ったり」、戦闘以外でも奇襲という形で喉元や首筋や腕に、一瞬で傷を形づけられる残酷な描写があったりと、普段の平穏な日常とは裏腹にまさに「戦争」と呼ぶにふさわしい雰囲気が、作中では常に漂っていました。

 とまあ、キャラクターや歌、映像や一部のシーンのみ瞬間的な爆発力の印象が強く、物語を紐解く、解釈するまでには時系列、盤面を常に整理する必要があると感じた為、今回通しで一度のみの視聴では流石に?……全て物語を追いきるには難しすぎましたw。まぁ、劇場で絶賛公開されている第三章は、4DXだか今月だかに上映されるらしいので、また、二度目を走っていきますかね。俺は……負けられない!(戦いにご期待ください)

 

 3.ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 <きっかけ・あらすじ

 京都アニメーション(Kyoto Animation、京アニ)の作品。今月に同作品の「外伝」が劇場版として公開予定。

 劇場かYouTubeの予告で目にした、煌めく映像の美しさに心奪われて本編の視聴まで至りました。「作品DB(データベース)」という、アニメをユーザーが評価するサイトのまとめでも、その年度のランキングでは高い順位に付けていたこともあり、少し古い作品ではありつつも「京アニ」ブランドを信じて視聴に踏み切りました(二度目)。京アニ作品は、ひじょーにお世話になっており、記憶している限りは「響け!ユーフォニアム」「聲の形」「甘城ブリリアントパーク」など、描写の柔らかさと物語の繊細さが安心の、クオリティを信じて(二度目)!触れてみました。

 あらすじとしては、戦火の真っ只中で殺戮人形と言われていた少女が、心を入れ替えて、手紙をタイプして依頼主まで送り届ける、自動手記人形(ドール)の職務を全うするという物語です。。

 筒抜けな粗筋で、拍子をぬかすつもりはありません。ただ、第一話にして「血を見る」描写があり、鮮烈な印象を抱きます。逆に、「度肝を」抜かれました……!

 

 <感想・おすすめポイント

  • 「うまれる」ことを考える
  • 「生きる」ことを考える
  • 「愛す」ことを考える

 ……作品を是非、13話すべて観て頂きたい、としか。

 正直、一話一話の心に試される感情の振れ幅は、とても大きいです。

 まず、「うまれる」ことに関しては、その手で生み出されるものの意味についてです。

 戦場の第一線で刃で、銃で殺めた手と文をしたためる手、は同一である点です。そこに、うまれることと殺す「しぬこと」二つの対比が、一つの流れとして意識させられます。

 次に「生きる」ことに関しては、主人公の想い人であった「少佐」の存在です。

 当時、軍隊に身を置いていた主人公は昔、身寄りのない孤児として少佐に拾われました。命令に従い続け、心が無いまるで人形のように振る舞っていた主人公が、戦争中に少佐が危機に瀕することで、今まで持ち合わせなかった感情の起こりに気付きます。

 本編に、その血を流す少佐が映し出されるシーンが回想として度々目にしますが、話数が進むにつれてその前後、背景が浮かび上がっていきます。また、自動手記人形として依頼主の「人」に触れていく度に、主人公が「人間らしく」成長していく様も、節々の心温まるエピソードで感じ取れます。

 最後に「愛す」ことに関しては、この作品の主題として捉えて然るべきです。

 人間らしい感情、想いを遂げる伝えるという行為は、実際に目の前で会って伝えるのが最もですが、文章として、手紙にして想いを送ることも一つの手段であり、大切なことだと考えさせられました。

 作中の手紙は、依頼主と向かい合って、話していく内容をドールが書き記していく(タイプする)方法で為されますが、その人に寄り添うだけの気持ちを持ち合わせていないと務まらないことは、序盤の主人公の度重なる失敗で何度も目にしました。

 しかし、より深く、伝える意思を受け止めて、言葉・形にしていく過程を通じて、心がつながっていく美しい様を見届けることが出来たのは、綺麗であることと同時に儚いものであると思い知らされました。

 

 少佐に届くはずの手紙、主人公・ヴァイオレットが最後、その想いで手紙を綴った結末は、是非、見届けてほしいと願っています。

 

 

3.おわりに

 以上が、3作品の導入・感想でした。今回の作品感想を通じて、まだまだ物語の解釈が追い付いていない!ことと、感情が先行して想いが連なってしまう!ことが今後、手直し、見つめなおす課題となりそうですが、ここまでお付き合いいただいた皆さまの、アニメ視聴の一考になれば幸いです。よい、為人たれ