初心者になる ~アマブラ雑感

5月19日。中野駅南口から徒歩5分、Red Bull Gaming Sphere Tokyoで、スマブラSPの初心者向けイベント「アマブラ」に参加した。10時前から会場内で待機して、夜の7時前まで会場中全てを、とにかく遊び尽くした。本当に満足した。最高だった。この貴重な、充実な体験を、無為にしてはいけない(戒め)と思い立ち、以下に拙いながらも、イベント全体の振り返りとともに、紹介・感想に代えて、少しでも「最高」な様子を受け止めて頂けたら、ありがたい。感謝。

 

 

1. 自己紹介

【プレイヤー名】

 きどあい(由来は四字熟語の「喜怒哀楽」。遊びのスタンスとして「楽しみ」は最後まで取っておき、後は「楽」をして完成させる。忌々しい戒めを込めた様で実は適当)

スマブラ歴】

 64、DXエンジョイ勢(小中学生の当時)、3DSチョイ触り(New3DS大事)、SPで本体セットと仕様のPROコンを購入。本格的に復帰、ガチのタイマンにのめり込む。

【持ちキャラ】

 デイジー(ピーチ)。とにかく可愛い。キャラ愛で使い続けても、最初は勝てなかった。快活で勝ち気強く、無邪気でお転婆な姫。サブで同じ姫で、ロゼチコを少々……。

【実力、戦闘力】

 オンライン、VIP入り~手前程度。5月のこどもの日にVIP入り達成。現在は転落し、世界戦闘力およそ350~450万くらいを前後。レート、スマメイトは登録も未プレイ。

【オフ対戦参加歴】

 SP発売の12月から、スマぶくろ(池袋)に参加。1月は、ゆるスマ(上野)に参加し、秋ブラやぼくスマの対戦会、大学や個人主催の宅オフに参加する。累計30回以上。

スマブラへの思い】

 最初は、とりあえず買ってみて暇なときに遊ぼう!から、オフ対戦会参加後は休日の対人交流の場として楽しむ!!ことに重きを置き、現在は、強くなってみようと決意。

 

2. 事前申請、参加前の心積もり

 事前申請は、イベントの1週間前の10時から。PROコン勢で接続タップ未所持な為、一般枠の60人を狙う(持参枠40、で定員100名)。10時開始も、あれ……?更新してもページが変わらない硬直状態から6分後に、唐突な申請レース開始。開始5分で、一般枠は満員御礼。速すぎて、申込みリストに名前が反映されないほど。確認するまで30分、1時間はさらに画面の前に張り付いた気がする……!

 イベント前日は、対戦会でよく会うスマ友と集まってオフラインのスマブラ。突発のゆるスマ開催で皆が参加する中、ひとり、スマぶくろの会場で皆を待つべくトレモ(お遊び)をする人だけになっちまったかなしみに(この後めちゃくちゃスマブラをした)

 話を戻し、心構え・心積もりは「教えてもらえる」「悩みを打ち明けられる」「同じ実力帯の人と対戦できる」の3すくみで、とにかく楽しみにしていた。オフラインのレート対戦の仕組みも気になる!明日になれば、すべてが理解っちまうだろうと信じて…

3. イベント内容の前振りと実際

 アマブラスマブラSPの初心者向け対戦講習会。きっと、アマチュア(初心者)のスマブラなんだろう、と勝手な理解。アマゾンプライム、アマプラでは断じて、ないはずだ(打ち間違え多数、難民)

 イベントの対象者。入場制限はない、ながらも「普段オフイベントに参加できない」「概ねVIP部屋入りまでの腕前」に絞って新規で始めたプレイヤー向けを推していた。後で、参加者の面々を見て上位勢の「明らかに」「知ってる」名前が多数見受けられた……初心者とは

 イベントページの事前の告知と、実際の内容を比べてみる。

【事前】開始10時~撤収18時

  • 実力別対戦(オフライン対戦会初のレート制の試験的導入とのこと)
  • 個人講義(事前に、講師陣の一覧があったらしい。確認不足)
  • 全体講義(有名実況者兼プレイヤーのオムナオト氏直伝の濃密な30分間らしい

【実際】入場9時半、開始10時、説明10時半、全体講義13時半、終了19時

  • フリー対戦

 全22台(椅子横座りの大画面モニター前8台、入口近く7台、会場奥にあるソファーを背にして座りながら画面を見る7台)の他に、有志や運営の計らいでテーブルにスタンドやモニターを設置して+3台でおよそ25台の対戦稼働。

 レート対戦は要は先に腕試し。入口近くの台で「1先」をして、2人に負けたら大画面モニター前の1先台(1~8の番号が振られ、1の台で勝てば2の台、負ければその逆の台に戻るローテーション制)、3人に勝てばソファーの2先台(勝ち抜き制)に充てられるルールだった。……らしいのだが、もはや、どの台も実力関係なかった!!ある席は1対1の個人講義の台、とあるテーブル席は講師対3~4人のローテーションでまわしている台で、どこも楽しそうに対戦をしていた!レートなんぞは、今後に期待しよう(スマフリ熱烈歓迎)

  • 個人講義(配信台、配信外)

 会場のルールと講師陣の紹介が終わり、なんとなく大画面のモニター前で待機している講師陣を察してか、参加者の自然と列が出来る有様。この並びに運営側は予想しておらず、急遽、環境を整えて配信の準備をするまでは、自分を含めたまたま列の前方に居た人は講師とスマブラのお悩み相談をすることに……!配信外でも、フリー対戦台の一部を使って、教えてもらう一心で列に並ぶところもちらほら。

  • 全体講義

 前評判通り、オムナオトさんの全体の講義。時間は30……20分でした!最高ー!

 突発企画。プレイヤーと講師がタッグを組みタイマン戦を行う、言わば「代理戦争」的なサブイベント。対戦と講義が同時に出来る画期的なイベント、天才か?

4. スクリーニングと配信台対戦

 ここから本題。

 前半の個人講義は講師2人体制で、配信台に並ぶ人は対戦する前にスクリーニング(お悩み相談)で気になることをざっと聞いてから、実践に臨む形式であった。幸いにも、私が居た場所は列の前方であった為、配信の準備をしている間はずっと、講師に話を聞いて頂いた。

 何を隠そう。そう、その講師とはスマッシュボール杯の解説等で有名な、9Bさん!

 講師陣紹介の意気込みより、「知識などは覚えられますが、考え方はこういう場でないと教えられませんよね」と説得力、風貌からして既に、スマブラの大先生。校長でもいい、うるせえここに学校を建てよう。

 厳しそうなイメージとは一転、物腰柔らかに接して頂く。「今、目標はありますか?」「VIP、安定です」「じゃあ、一度は入った身なのですね」「……はい!」

 次に、いやここから本題だった。「今、悩んでいることはありますか?」

 ……すべての対戦で、同じように戦ってしまうんです!!立ち回りが分かりません!

 「ああ、なるほど」そこからがもう、知識の泉。次々と語られ示される情報の渦、受け止めきれるだけで精一杯。嬉しい、両耳の判定がカービィテイルみたいになってた(64)

 ようやくはこちら。

  • ファイターの強さを知る

(ピーチ・デイジーの場合)

①野菜(蕪)を抜きましょう。野菜は強く、リーチの長い技です。積極的に使っていきましょう。

②浮遊を使いましょう。立ち回りに関しては、最低空の浮遊は地上に居ることと同じなので、大ジャンプからの浮遊も混ぜて相手の意識を散らせつつ、地上での攻撃!などの本命を通しましょう。

火力を出しましょう。これは、既に動画がたくさんあると思いますので、トレーニングモードで練習あるのみです!

  • ファイターの弱さを知る

(キャラ対策の話)

①まず、対戦する相手はファイターの強い部分を押しつけて、弱いところを隠しています。とりあえず、一番勝てないファイターを触ってみることから始めましょう!

②目安として、オンライン対戦で100戦の内、5戦くらいは対策をしたいキャラで対戦してみましょう。もし、相手がメインのキャラを使っているときは、より対策が進むチャンスです!

  • リプレイを見る

負けた試合のリプレイを見ましょう!1戦ごと、毎回は見なくていいですが、負けた原因が対戦中に分からなかった試合や、引っかかる・気になった試合は要確認です。

②オフラインの対戦会でスイッチを持参できるようであれば、対戦相手に許可頂いて、積極的にオフ対戦のリプレイを撮っていきましょう!

 

 ここまで、「立ち回りが分からない」「キャラの対策が分からない」を無事に、解決頂きました。凄い、あまりにも熱のある指導に、ただただ聞き役に徹して漏らさないようにしてました(もれていたらごめんなさい)。そして、いざ実戦へ。

 大画面モニターを背に、配信台に移動して、ヘッドセットも装着。人生初、ゲームで配信台に座ってる狂気……!事実を受け止めきれずに、とりあえず2戦。戦いながら、アドバイスを頂き対ルキナと、自分のワガママなリクエストで対ジョーカーをやらせて頂きました。対戦中に遠くで、「9Bジョーカーじゃん!?」「マジで!」「うらやま……」聞こえていたのはここだけの話。実際の内容は、配信で確認してください……(見た目ぶっぱあり)。

 

5. 野試合、フリー対戦と講師陣

 ここまでの、アツい講義だけでもう、充分!満足……しちまったので、追加でお金出して帰っても良かったですが、まだまだ対戦会は続いています。11時半から、全体講義が始まる13時半まで、フリー対戦。

 Swtich持参枠者の名前と対戦台が書かれてある、フロアの全体図を見ながら、申し訳程度にあるレートシステムを説明する赤いペンの文字。腕試しの1先、3人に勝てば2先のソファーシート、2人に負ければ(本当に触り立てなプレイヤー向けの)初心者ローテ台(勝ち負けで割り当てられた台の数字が増減する、隣の席に移っていく)に直行することを覚悟に、リスク背負っていざ、尋常に参る!!

 1人目。インクリング使いの「ばんしょー」さん。実は、これまでの講義の整理が追い付かないまま臨んでしまった初戦。立ち回りどしよ……どしよ……と考えが試合の展開に追い付かずに、ものの見事に空中攻撃のコンボやバースト技の上スマを食らい過ぎて敢え無く撃沈。試合後、一息つく……間も無く!後ろから野次が怒号が!誰なんだ君は!?

 ああ、「やまにょん」さんでした。ごめんなさい。持参枠での一般参加にも関わらず、今回のアマブラの講師として運営から引っ張り出され、フリー対戦台まわりの指導に当たっていたところ、どうやら僕に白羽の矢が立ってしまった模様。ご指摘いただいたところはこちらです。

  • やみくもな横スマは、癖でも出すな!むしろ、封印してもいいくらい
  • 飛び道具つよいのに、蕪もってすぐ投げるのは止めときな?マジで勿体ない

そのキャラ使いではないのに……的確にキャラの強みを澱みなく、しかも忌憚なく言って頂くのは控えめに言っても、これはまた最高です。とりあえず、アドバイスを元にもう1、2戦で立ち回りを変えてみたところ、相手からの「蕪持ってる~!」の圧には少し、屈してくれたようです(でも負けまける)。なんで負けたのか、次戦う時までに考えておいてください、とのこと。

 2人目はフォックス使いの方と対戦し、息をもつかせぬまま敗戦。スピード感に押し負けて、これで2人に負けて、初心者ローテ台に移動です……。

 とりあえず、「1」と書かれた台の前に移動し、始まりの地に居座りました。すると、横から乱入者が!デデデ使いのプレイヤーと対戦。結果はほぼ五分、いや負け越しでした(汗と涙)。

 反省は、相手が待つ展開が多く、差し込んではこないが強い攻撃を置いている、という戦法(戦法?)にやられて、こちらの、迷走している中の展開作りの浅さに、どうしようもできなかったです。これはまた課題だな。攻めあぐねている、感じです。

6. 全体講義、スマブラのしくみ

 待ってました。オムナオトさんの全体講義!今回は、基本中の基本である「攻撃」「掴み(投げ)」「ガード(シールド)」の3すくみを、トレモでウルフとルキナを使いながらの解説をしていました。あとは、安易にスマッシュをふってガードされる、スマッシュをふったら横回避をこするワンパターンな戦法を例に、行動の選択肢を増やす「読み合い」をしていく、それが積み重なって対戦が出来ていく……という力説などがあり、実況兼プレイヤーで活躍している方の言葉の重みがありました(小学生並みの感想)。

 詳しくは、配信の動画で確認して頂きたいのですが、スマッシュをふるオムナオトさんのジェスチャーが、ゆっくり剣をふるモーションなかわいかったので取り急ぎ。

7. 「アユハ道場」宅オフ式対戦

 引き続き、フリー対戦のお時間に。参加者も多い中、対戦台の前で待機している途中で、あの、あの?見るからにわかりやすい黒帯の道着キャラアユハさんから声が掛かりました!対戦台を増設するので一緒にやりませんか?のお誘いに、すぐに了承を出して即席の対戦台、アイク使いの「アユハ道場」が開門。

 「皆さん、宅オフって参加したことあります?ローテーションをしてみると、雰囲気が味わえますよ」の一言から、順繰りに対戦を開始。対アイクは近づいちゃあいけない!近づくなら蕪を抜いて野菜を当ててから攻撃しよう、と感覚のキャラ対が功を奏したのか、ほぼ勝ち越した気がします。ただ面白いのは、道場の主は喋りながら、アドバイスをしながら対戦をしているところ。終わった後も、試合中にとった行動を例に、「台上に乗ったアイクを地上からどうやって攻撃しますか?」と行動に対する理由を聞かれて、答えに窮してしまう事態に。まあ、対戦で無意識に空上をふっていたところを確認できたので、こう、対戦で起きた行動や理由を言語化するのは大事だな、と反省。

8. 「ライトさん」の対戦講義台

 早いもので6時間経過。時刻は4時過ぎで、スペースの雰囲気を味わうべく、対戦のモニターを見ながらうろいていたところ、遠くでなにやら列が出来ている……?列の先を辿ってみたらなんと!ウメブラJM3位、有名プロゲーマーのRaitoさんでは!?まま、マジ??普通に間近で対戦してんだけど!!ヤバい!と思いながら冷静に、列の最後尾へ。前には10人以上の待ち。頑張るぞ~。

 1人あたり10分以上の時間をかけて、間に水を飲みながらしゃべり続けるRaitoさん。お疲れ様です、ほんとに。自分の番が近づくと、今度は対戦台の様子も近くで伺うことができ、知り合いのスマブラーや同キャラのピーチ使いが居たおかげで、待ち時間退屈せずに過ごすことが出来ました。そして、次の対戦が、はじまるのです……!(予告)

 何を教えてもらおうか、を考える上で、自分の動きを見てもらいたいところもありましたが、ここは対Raitoさん。考えた挙句、犬を出しましょう。決めました、開口一番「ダックハントに勝ちたいです!!」と言っちゃいました。「特別ですよ~」と言いながら気さくに対戦に応じて頂き感無量。内容は、始めに1戦してから、アドバイスのトレモ枠を設けて、再度対戦する流れでした。1時間待ちの宝、実際のアドバイスです。

  • ダックハントの飛び道具、には当たらないようにしよう!ガンマンも気を付けて!(クレーの避け方はガードや浮遊で出来ていたから良かった)
  • キャラの復帰が弱いから、積極的に復帰阻止をしよう!戻ってくる為の缶を蕪下投げで潰してから、崖下の浮遊待ちからの攻撃を狙おう!
  • 接近されても弱いから、近づいてからの火力は、コンボ練習あるのみ!

 これで、友人に勝てます!!と挨拶をして、倒しちゃってください~と気さくな返し。もう、嬉しくてRaitoさんの犬になっちゃい( ゚д゚ )彡でした。(そう、らしいです)

9. プレイヤー皆、初心者だった

 次回の記事で、と内容の充実さに最速回避を擦りそうですが、まとめです。

 とにかく、初心者問わず、オフの対戦会参加の有無とわず、スマブラを教える・教えてもらえる環境は、ここだけしかない!!はずだ!たぶん。次回の開催も待ってます!

締めとさせて頂く。またな!